『お笑い第七世代』と総じて呼ばれる芸人をテレビでよく見かけますよね。
霜降り明星やEXITなど、2018年頃から流行っている若手芸人のイメージですが、はっきりとした線引きはあるのでしょうか。
今回は、そんな『お笑い第七世代』について、
- 『お笑い第七世代』とは
- メンバー一覧
- 発案者は霜降りせいや?
- リーダーは誰なのか
- 先輩芸人からのコメント
を紹介します!
お笑い「第七世代」とは?
2019年頃からテレビで度々聞かれるようになりましたが、そもそも“お笑い「第七世代」”の定義は何なのでしょうか?
Wikipediaの内容を簡単にまとめると、
- 2019年頃から提唱された、2010年以降にデビューした若手お笑い芸人を指す俗称。
- 1987年以降に生まれたデジタルネイティブであるゆとり世代や、平成生まれの芸人。
- 2020年現在、20代から30代前半の芸人。
とされています。
また、第七世代が大きく注目される要因として、お笑いの賞レースで優勝しているというところです。
- 霜降り明星:2018年 M-1優勝
- ハナコ:2018年 キングオブコント優勝
- ゆりやんレトリィバァ:2017年 THE W優勝
- 3時のヒロイン:2019年 THE W優勝
などなど、最近の賞レースで結果を残しているのが「お笑い 第七世代」なのです。
第七世代にはどんなメンバーがいるのか、彼らの生年月日も含めてみていきましょう。
お笑い芸人「第七世代」のメンバー一覧!
それでは、具体的に誰が“お笑い第七世代”のメンバーなのでしょうか?
テレビなどのメディアで紹介されている芸人一覧をご紹介します。
霜降り明星
2013年結成
▪️粗品(1993年1月7日生)
▪️せいや(1992年9月13日生)
2018年M-1グランプリ14代目王者で第七世代の筆頭といわれています。
ハナコ
2014年結成
▪️菊田竜大(1987年6月12日生)
▪️秋山寛貴(1991年9月20日生)
▪️岡部大(1989年5月30日生)
キングオブコント2018王者のハナコも第七世代として度々名が上がります。
EXIT
2017年結成
▪️りんたろー。(1986年03月06日生)
▪️兼近大樹(1991年05月11日生)
ネオ渋谷系漫才師として人気絶頂の中、第七世代という言葉も同時期に注目されました。
コロコロチキチキペッパーズ
2012年結成
▪️ナダル(1984年12月23日生)
▪️西野創人(1991年09月21日生)
ゆりやんレトリィバァ
活動時期:2013年〜
▪️ゆりやんレトリィバァ(1990年11月01日生)
女芸人No.1決定戦「THE W」の優勝者。
第七世代の提唱より前にブレイクしていました。
ミキ
2012年結成
▪️亜生(1988年07月22日生)
▪️昴生(1986年04月13日生)
納言
2017年結成
▪️安部紀克(1992年6月12日生)
▪️薄幸(1993年1月24日生)
宮下草薙
2016年結成
▪️草薙航基(1991年8月23日生)
▪️宮下兼史鷹(1990年11月16日)
四千頭身
2016年結成
▪️都築拓紀(1997年3月20日生)
▪️後藤拓実(1997年2月6日生)
▪️石橋遼大(1996年9月13日生)
ガンバレルーヤ
2012年結成
▪️まひる(1993年08月30日生)
▪️よしこ(1990年10月24日生)
かが屋
2015年結成
▪️加賀翔(1993年5月16日生)
▪️賀屋壮也(1993年2月19日生)
ティモンディ
2015年結成
▪️前田裕太(1992年8月25日)
▪️高岸宏行(1992年10月8日)
3時のヒロイン
2017年結成
▪️ゆめっち(1994年11月17日生)
▪️福田麻貴(1988年10月10日生)
▪️かなで(1992年06月10日生)
女芸人No.1決定戦「THE W」の第3回目優勝者です。
ゆにばーす
2013年結成
▪️はら(1989年11月07日生)
▪️川瀬名人(1984年08月11日生)
カミナリ
2011年結成
▪️竹内まなぶ(1988年9月16日生)
▪️石田たくみ(1988年7月6日生)
空気階段
2012年結成
▪️水川かたまり(1990年07月22日生)
▪️鈴木もぐら(1987年05月13日生)
キングオブコントの14代目キングに輝いています。
金属バット
2006年結成
▪️小林圭輔(1986年03月06日生)
▪️友保隼平(1985年08月11日生)
フワちゃん
活動時期:2018年〜
▪️フワちゃん(1993年11月26日生)
以上が主な第七世代の一覧となっている事がわかりました。
お笑い「第七世代」の発案者は霜降り「せいや」だった!
“お笑い「第七世代」”という言葉の発案者は、2018年のM-1グランプリで優勝した、霜降り明星のせいやさんです。
2018年12月22日に放送されたラジオ番組『霜降り明星のだましうち!』で初めて「第七世代」という言葉が発言されました。
ラジオ内では、粗品さんからの振りで第七世代の会話が始まります。
せいや「あぁ、ちょっと言ってた..その、取材とかで『次の目標なんですか?』みたいなん言われた時に、新しい“次の年号の世代”みたいな、“第七世代”みたいなん付けて、YouTuberとか、僕ら20代だけで固まってもええんちゃうかなっていう」
粗品「これ面白い話よ、ホンマに」
せいや「30歳、40歳の芸人さんの番組も、もちろん出たいですけど、20代の番組を…しかも勝手に、ワンピースの“最悪の世代”みたいに名前付けたら、俺いける気するねんけどなぁ」
当初は「第七世代」というのは、
お笑い芸人に限らず、YouTuberや音楽業界、女優、アイドルなど、色々なジャンルの同世代
と考えていたようです。
せいやさんはラジオ番組内で、『色々なジャンルの同世代が集まって、若い力で盛り上がっていきたい』というような夢を語っています。
当初とは違う意味で使われ、嫌われる「第七世代」
「第七世代」がメディアで取り上げられる頃には、“若手のお笑い芸人”というイメージがつくようになりました。
2020年2月28日に放送されたラジオ番組『霜降り明星のオールナイトニッポン0』では
「“第七世代”とは口にしたけど、“お笑い第七世代”とは一言も言っていない」
と訴えました。
“第七世代”の発案者として、せいやさんは他の芸人さんのファンから、厳しい意見を言われることもあるそうです。
その事についても、
「正直、先輩芸人さん達はギャグで言ってる。厄介なのは、本気で俺に怒ってるファンの人とか」
とこぼしました。
第七世代ていうくくりめっちゃ嫌い。
別に第七と言われてる芸人は別に嫌いではないけど、第七が好きとか言ってるファン的な人達は嫌い。
もうそろそろアメトーークとかも世代がどうとかいう企画やめて欲しい。
— ナラシカオ (@aka_i_otoko) March 4, 2020
そんなつもりで言ったわけではない、霜降りせいやさんの「第七世代」発言。
言葉だけが一人歩きをして、嫌われてしまう。せいやさんも被害者のようです。
お笑い芸人「第七世代」のリーダーは誰?
第七世代の発案者は、霜降り明星のせいやさんということがわかりました。
リーダーもせいやさんなのかと言うと、そういう訳ではないようです。
2020年3月4日に放送されたYouTube生配信番組『ニューヨークのニューラジオ』内で電話出演したせいやさんが、「ニューヨークが第七世代のリーダー」と任命しました。
2010年結成
▪️嶋佐和也(1986年05月14日生)
▪️屋敷裕政(1986年03月01日生)
2020年3月放送の『ロンドンハーツ』で、自分達は第七世代だとアピールしたニューヨークは、
しかし、どうしても第七世代入りを認めてもらいたいニューヨークは、自身の番組でせいやさんに生電話。
そこで、せいやさんは「霜降り明星と交代」という約束で、ニューヨークを第七世代のリーダーに任命しました。
その後、リーダー任命のツイートを強要されたせいやさんは、
ニューヨークさんが正式に第7世代を牽引してくれることが決定しました。ニューヨークさんが王位継承者でありリーダーです。
— 霜降り明星 せいや (@simofuriseiyam) March 4, 2020
というツイートをしました。
2020年3月6日放送のラジオ番組『霜降り明星のオールナイトニッポン0』では、お笑い第七世代のリーダー候補は、
- ニューヨーク
- 安田大サーカス・クロちゃん
- 四千頭身・都築
- 霜降り明星・粗品
の四天王状態と明かしています。
ニューヨークを第七世代のリーダーに任命したものの、その前からクロちゃんにもリーダーを託していたと語るせいやさん。
「夢を語っていただけなのに、大事になってしまって可哀想」という声がネット上で多くあがっています。
先輩芸人から「お笑い第七世代」に対するコメントまとめ
“お笑い第七世代”という言葉が出始めてから、お笑い芸人を世代別に括る風潮が出てきました。
これについて、霜降り明星よりも先輩の芸人達はどのように思っているのでしょうか?
有吉弘行のコメント
2019年5月19日に放送された『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』では、第七世代に対して厳しい意見を述べています。
「無茶苦茶な括りしやがって。流行らそうといきなり言い出して何なんだよ。」
「ノンキーズの山崎さんと、くりぃむしちゅーの有田さんが一緒な訳ねぇだろ。」
“お笑い第四世代”と言われる、1990年代にテレビに出だしたくりぃむしちゅーと、同世代のノンキーズを例に出し、
同じ世代でも売れた芸人と売れていない芸人がいることから、世代別に括ることに違和感を感じている様子です。
ちなみに、世代別に代表的な芸人を紹介すると、
第二世代・・ビートたけし、明石家さんま
第三世代・・とんねるず、ダウンタウン
第3.5世代・・爆笑問題、出川哲郎
第四世代・・ナインティナイン、ネプチューン、くりぃむしちゅー、ノンキーズ
第4.5世代・・雨上がり決死隊、バナナマン
第五世代・・タカアンドトシ、ブラックマヨネーズ
第六世代・・オードリー、千鳥
第七世代・・霜降り明星、四千頭身
世代別で、このように分けられています。
また、2019年8月2日放送の『有吉ジャポン』では、
「どんどん若いやつが入ってくるのは(お笑い界が)活性化して良い。」
「俺ら(上の世代)は歓迎しているのに、俺らを排除しようとする。」
若手芸人が売れる事に喜びを感じている一方で、上の世代を排除しようとする態度には苦言を呈しています。
一貫して、世代ごとに括ることには反対しているようですね。
陣内智則のコメント
第七世代の若手芸人と共演することの多い陣内智則さん。
2020年2月のインタビューで、第七世代について意見を述べています。
「今の子達って『戦友』というか、仲が良い。絶対あいつらでは笑わへんってバチバチやってた僕らの世代とは違うんです。」
「『みんなで楽しくやろう』って感覚で、良い意味でギラギラしていない。四千頭身なんかすごく肩の力が抜けてて、それが僕らには出来なかった。」
自分の世代との違いを比較し、第七世代の良い所をコメントしています。
有吉弘行さんとは対照的に、友好的なようです。
やすとものコメント
2020年2月23日に放送された『やすとものどこいこ!?』で、ゲストとして出演した霜降り明星。
やすともの2人から第七世代についてコメントがありました。
ともこ「粗品くんはどんどん売れてる顔になってきてる、せいやくんはある意味変わらへんねんけど、ぜったい心から人を馬鹿にしてるのはせいやくん」
やすよ「ここの世代(第七世代)まあまあ怖いもん」
せいやさんを見て、第七世代とのジェネレーションギャップを感じているようです。
アインシュタイン・稲田直樹のコメント
アインシュタインは2010年に結成したものの、2人とも30代後半です。
第七世代の定義とされる20代〜30代前半のことについて次のようにコメントしています。
「お笑い第七世代に入れないため世間に古いと思われてしまう」
このような世間の風潮を感じ、第七世代には否定的な考えを持っているようです。
「せいやを今度しっかり怒る」
「せいやだけは絶対に許さない」
第七世代の発案者とされている霜降りせいやさんに対して、怒りをあらわにしています。
今、勢いのある第七世代と呼ばれる若手芸人達。
上の世代とも上手く交流を持って、益々活躍することを願っています。